マウスピース矯正Q&AQ&A

マウスピース矯正を上顎だけ行うこと自体は可能です。しかし、「上の前歯だけを治したい」という患者様の場合、部分矯正が可能なケースもあれば、噛み合わせや顎の状態によって、上顎全体の治療が必要な場合もあります。抜歯が必要な場合で、歯を動かす距離が大きい場合には、マウスピース矯正が適さない場合もあるでしょう。お口の状態を把握して、そのうえで治療法を検討する必要があります。

市販のマウスピースは、歯並びを整えることを目的に作られていません。マウスピース（マウスピース型カスタムメイド矯正装置）は、お口の中の詳細なデータを取得したうえで、シミュレーションを行い、治療計画に沿って歯が移動するようCAD/CAM技術を駆使して製作されるオーダーメイドの装置です。
市販のマウスピースは、製品の目的に合わせて使用することが大切だと言えます。

必ずしも抜歯が必要になるわけではありません。当院では、できるだけ抜歯を行わない治療に努めていますが、抜歯が必要なケースはあります。マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースは、あごよりも歯が大きいために歯列が乱れていたり、斜めに生えるなど親知らずが歯列に悪影響を与えたりする場合です。

マウスピース矯正で受け口(反対咬合)は治せます。ただし、反対咬合の程度が大きい場合や、骨格が原因のケースはマウスピース単体での矯正が難しいため、ワイヤーとブラケットを使った治療や外科手術を行ってから利用することがあります。
幼いうちに矯正することで、身体的・金銭的に負担の少ない治療を行えるケースがあります。

マウスピース矯正でも、歯のねじれや傾斜を伴う軽度の出っ歯は矯正可能です。
出っ歯の度合いが大きい場合はマウスピースだけでは矯正できないことがあり、他の矯正装置で大まかに並べてから、仕上げとしてマウスピース矯正を行うことがあります。

マウスピース矯正の失敗には、治療計画通りに歯が移動しないケースと、治療後に後戻りしてしまうケースがあるといえます。治療計画通りに歯が移動しない原因は、治療計画そのものに問題がある場合、装置をつける時間が足りていない場合などが考えられます。

マウスピースを1日20時間以上装着しなくては、矯正の効果が現れません。
医師の指示よりも少ない時間しか装着していない場合、歯がうまく動かずに治療計画が遅れたり、中途半端に歯が動くことで次の段階のマウスピースが歯列に合わなくなったりします。

当院のマウスピース矯正の無料相談では、歯並びに関するお悩みや、治療への疑問に医師がお答えします。その場で口腔内スキャンを使って歯型を採取し、簡単ではありますが治療をシミュレーションできますので、画面上で治療後の歯並びをご確認いただけます。

はい、お子様のマウスピース矯正は効果があります。 大人のマウスピース矯正同様、医師に指示された装着時間をしっかり守り、矯正装置を紛失・破損しないよう気を付けていれば、矯正治療の効果が現れます。もちろん、個人によって歯の移動スピードは異なりますので、同時期に初めても矯正期間が前後することはあります。